小学生の俺「ドラゴンボールはフリーザ編が神」現在の俺「人造人間編が最高だったわ…」（画像あり）

昨日ネカフェでなにげに読み返して思ったマジ人造人間編の展開は本当にすごい
小学生当時は細かい所読み飛ばしてて気づかなかったんだけどこれ
すごい完成度だと思うわＳＦでありミステリーであり人間ドラマであり
複線張りまくりの展開とか

色々すごすぎて何をどう語るか難しいんだが

まず第一
人造人間のバリエーションと開発思想の変遷がすごい

１６号（完全ロボット・永久型）
１７･１８号（人間ベース・永久型）
１９号（完全ロボット・エネルギー吸収型）
２０号（ドクターゲロ本人・人間ベース・エネルギー吸収型）
セル（細胞合成型・エネルギー吸収型）

セルについてはドクターゲロが構想したが時間がかかりすぎるので開発を断念
しかしコンピュータがゲロの死後も自律的に計算し開発を続けてついに完成したというコンセプト

原作で１７号が述べているように「ゲロがなぜ無から人造人間が造れる」のに
あえて「人間ベースや吸収型に退化させたのか？」は作中でははっきり答えは
書かれていないので当時はなんでだろう？と思ったまま読み飛ばしていたが
今読むと次の理由であることがはっきりわかる

①１９号については人間ベースの１７･１８号はゲロに反感があり自分の制御下に
置くためあえてロボット型に戻しパワーダウンさせた
②開発段階で無機ベースロボット・エネルギー永久型より
有機ベース・エネルギー吸収型が究極であることに気づきセルを構想した
しかし開発に時間がかかりすぎるために途中で自分自身での開発をやめ
コンピュータに開発任せさらに自身の寿命を延ばすために自分を人造人間へ
改造した上で自分は１６･１７･１８号の改良研究に取り組んでいた

じっくり読んだらこういうことだったことがわかって感動した
もはやプロジェクトX並みの感動的開発秘話であるRR軍はとっくに壊滅しているのに
ゲロ１人で開発を続けるというほとんど天才技術者の神話に匹敵する物語といえる



以下>>2以降へ続く

そして第２
タイムマシン関連のエピソードがすごい

ゲロは人造人間開発の天才だったがタイムマシンを開発したのは
もう１人の天才であるブルマだった
そして息子トランクスはゲロの人造人間によって支配された未来から
過去にやってきたのだが理由は次の通り

①過去に戻って人造人間の弱点を探り未来に戻って破壊すること
②過去において孫悟空他に合い修行してレベルアップすること
③人造人間に支配されたかった未来があってもいい

特に③のくだりが秀逸で作中はっきりとブルマがゲロが糞みたいなやつだけど
ゲロは天才、ゲロの人造人間に負けたのはシャクだから違う未来があってもいいと
思ってタイムマシンを作ったと言っている
つまり一番の動機はブルマの技術者としてゲロに負けたのがシャクで人造人間
開発ではゲロに勝てないためタイムマシンを作ることでそれに対抗しようとしたという点
つまり２大天才技術者同時の意地とでも言うべき開発競争が本質的な軸になっており
ＤＢ初期の段階でRR軍は８号人造人間を登場させておりその分野の天才がいる
片やドラゴンレーダーやホイポイカプセルを開発したカプセルコーポレーションの
ブルマ一族がいるという設定は既に出ておりその２つの勢力の対抗戦という
壮大な複線がシナリオに生かされている点が非常に秀逸といえる

さらにトランクスの未来における人造人間は冷酷無情だったが過去においては
無益な殺生をしない良いやつらになっている存在しなかったはずの１６号が
登場しているという歴史のズレについてトランクスが作中疑問を呈するが後に
実はトランクスがタイムトラベルする以前にセルも過去に来ていたため
歴史が変わってしまったという見事な複線回収になっており
一般に脳筋パワーインフレ漫画と思われているＤＢが実は非常に繊細で緻密な
ストーリー展開をしている漫画だったのだと改めて感心させられた

ラディッツが来たときマジで地球終わったなって沈んだ
小2か3かのまだ純なとき

そして第３

脳筋パワーインフレに対するアンチテーゼとしてトランクスがパワーや筋肉を
肥大化させる修行をして超サイヤ人超えに失敗逆に孫悟空は超サイヤ人状態を平常にすることで無駄なエネルギー消費を抑えるという逆転の発想で超サイヤ人を超えたこと

セルが様々な遺伝子を合成するタイプの究極生物として開発されたことで
それぞれの特殊能力を獲得すなわち
・エネルギー吸収型の能力で人間を何十万人吸収し成長１７･１８号を吸収し完全体へ
・気を消す能力や太陽拳を使い弱いときは逃げまくる
・殺されそうになってもピッコロの再生能力で逃げ延びる
・強い相手と戦いたいより強くなりたいという戦闘民族サイヤ人の気質を引き継いだことでセルゲーム開催
・サイヤ人の瀕死からの回復でパワーアップする能力で完全体状態からさらに進化
これによって究極生物に次第に近づいていく様子も非常に秀逸といえる


さらに言い出せば初期の段階で神とクリリンだけが人造人間が本当に凶悪な存在
なのか？と疑問を呈していた複線など秀逸な展開がてんこ盛りなのだが
とにかく一般に知名度の高いサイヤ人編やフリーザ編よりも
実は人造人間編がドラゴンボール最高の完成度に達していたことを
再確認することができた

全部担当の編集者が考えたんだけどな

あっちフラフラこっちフラフラで最低最悪だよブウ編はそれに輪をかけて酷いから相対的にマシには見えるが
人造人間は結局のところ敵じゃなくてセルに吸収される養分とか何だそれ
上島竜平みたいな色白の人造人間なんか噛ませもいいとこだろ
そんなのに貫かれて瀕死になって離脱したヤムチャ

神コロの間抜けさベジータの噛ませっぷり悲しすぎ
孫悟空すぐ戦いから離脱しすぎ呆気なく降参しすぎ
悟り飯と意思の疎通を一切せずにブチ切れたらオラより強いとかブン投げすぎ
想像で怒って超サイヤ人になれとか無茶ぶりしすぎ

人造人間編からの孫悟空のクズっぷりが酷い

行き当たりばったりに連載が進む中で後付け後付けで辻褄を合わせていったとしか思えないが

人造人間編は終始お遊び感覚でくだらない
危機感がまるでなかった
人類はセルに大量に殺戮されたけど

当時の流行りがターミネーターだったのかな
知らんけどー

ターミネーターの最初のやつはマッスルタワーか何かで出てきた
トランクスはT2の美少年やね当時日本のCMにも出てたっていう

人造人間編はフリーザだのギニューだのに比べてキャラがあんまりって感じ

ターミネーターの影響はよくわからんけど
映画エイリアンの影響は受けてると思う
海賊洞窟のロボット、老ピッコロ大魔王、アプール、フリーザ第三形態、プイプイ
みんな映画のエイリアンと同じ後頭部してる！

やっべーぞ！

言われてみりゃトランクスってまんまエドワードファーロングだな

死者が当たり前にように生き返る世界の中で完全ロボット型の16号だけが
セルに破壊されて以降生き返ることもなく全く登場しなくなったことが少し寂しかった
ロボットとはいえあれだけ人間らしい心を持っているなら生き返る要件である「魂」が宿っていると解釈してもよさそうなのに

全編通して面白いんだけど
レッドリボン軍編～ピッコロ大魔王編あたりの話がしたいな

面白さの幼少期
超サイヤ人の衝撃フリーザ編
ゴハンがカッコいいセル編
その後はなぁ

セル編はセル登場あたりでで話がズレてしまった感じがしたな
もっとなんかこう人造人間に焦点を当てて欲しかった
うまく説明できないけど

トランクスが予言しに来てくれてから人造人間が出現するまで2年くらいあったんじゃなかったっけ
2年も時間があったのにべジータが強くなっただけなのが謎
薬も飲まないし

セルが完全体になるまでだな
そこからはストーリー考えるのぶん投げてる感じ

この時の薄気味悪さね

19号20号とのバトルが気に入ってる
あの時期には珍しい街中の戦闘だし、超サイヤ人孫悟空が19号に負けたり、面白い
ヤムチャ貫通はトラウマ

俺も同感
17号かわいいし人造人間編面白いよね

19号20号のキャラデザインは秀逸だったな
これからの展開に期待してワクワクした

17号との一騎打ちあたりのピッコロが絵的に好き
脱いだら凄い長身筋肉質の正統派武道家風なところが
ヒョロい17号との対比とも相俟ってかっこいい

19号20号のデザインは秀逸
モチーフはどこか国の民族衣装？
有名どころな気がするけど思い出せそーで思い出せない

セルって外見人間じゃないじゃん
人造人間っていう表現には違和感がある

セルは昆虫と爬虫類が混じった人工生物って感じだな

超で人造人間を器用したのは名采配